我が家では数年前から家庭菜園をおこなっています。
数年前は赤ちゃんでほとんどお手伝いできなかった子どもたち。今ではすっかり大きくなり(5歳年長、4歳年中)、現在では一緒に野菜のお世話をしてくれるようになりました。
子どもたちと一緒に野菜のお世話をしていると、食育はもちろん、知育にもなるなぁと感じています。
- 野菜、果物の旬を知ってほしい
- 子どもが野菜や果物がどのようにして育つのかイメージできてない
- 子どもに観察力を身につけてほしいと思っている
- 野菜、果物のどの部分を食べているか知ってほしい
- 食(野菜)に興味を持ってくれない
家庭菜園は時間と手間がかかり、大変なイメージがあるかもしれません。野菜を種や苗から育て、収穫し料理をして食べる。これらを子どもたちと一緒に体験することができるのであれば、思っている以上に食育知育のメリットがあると感じています。
【子どもと家庭菜園】知育としてのメリットは?
実際に育ててわかる野菜・果物の旬
今はスーパーマーケットに行けば、旬でない野菜も年中出回っています。
もちろん旬の野菜、果物が美味しいのはもちろんですし、旬の時期には数も多く出回ります。
しかし意識をしていないとどの時期にどんな野菜が旬なのか、子どもには分かりづらいのではないでしょうか。
我が子も年中大好きなトマトが食べられるため、夏野菜だということを知らなかったようです。
一緒に苗(あるいは種)から栽培すると、「植え付けた時期は春だったけど、美味しく食べられるようになるのは夏だね」と季節を感じ体験することができます。
現在はハウス栽培や、品種改良されたものも多いので混乱することもあるかもしれません。なので我が家では実際に体験してみる+図鑑や絵本で知識を補完しています。
図鑑NEO「野菜と果物」についている特典の下敷きに「栽培カレンダー」が載っており、分かりやすくてgoodです♪
▼図鑑についてはこちらの記事もどうぞ▼
野菜や果物はどの部分を食べている?
植物のどの部分を食べているかは意識しないとわからないかもしれません。
例えば
- 果実(トマトやナス)
- 根(ゴボウやニンジン)
- 茎(アスパラガスやタケノコ)
- 葉(小松菜やキャベツ)
- 花(ブロッコリーやカリフラワー)
- 種子(稲や麦)
- 地下茎(レンコンやジャガイモ)
などがあります。
全ての野菜を育てることは難しいですが、家庭菜園をしていると普段食べている野菜の果実や葉が育つ過程を体験を通して知ることができます。
まだ野菜ができる前の姿を知っているので「どの部分を食べているか」に意識を向けやすくなりますね。
野菜と果物の分類って知ってる?
野菜と果物の分類って知っていますか?
実は私、ぼんやりとしかわかっていませんでした。
野菜は、人が畑や温室で育てて食べる草(草本植物)のこと
果物とは、ふつうは人が畑や温室に植えて育てる木(木本植物)になる果実のこと
小学館の図鑑NEO「野菜と果物」より
という分類になっているそうです。
イチゴは分類的には「果物」ではなく「野菜」だった!と子どもたちも興奮して教えてくれました。
家庭菜園をすることで食べる部分は木にできるのか、そうでないのかを想像しやすくなりますね。
小学館の図鑑NEO「野菜と果物」ではイチゴやメロンを「果物のような野菜」として紹介されていて面白いです。
※もっと細かい定義があるようですが、今回は幼児にわかりやすく教えるために簡単に説明しています。
野菜はどこで育つ?
野菜や果物は土の中にできるのか、地上にできるのか。普段スーパーに並んでいる野菜しか見ていなかったら、子どもたちはあまり想像できないことかもしれません。
我が家では今ままでに「トマト」「キュウリ」「ラディッシュ」「ピーマン」「ナス」「オクラ」「ネギ」「水菜」等を育ててきました。
全てを育てて観察することはできませんが、一緒にお世話をしていると土の上で育つのか、土の下で育つのか、ということに興味が湧くかもしれません。
我が家も子どもたちと花が咲いて小さな果実ができていることを発見したり、土の中にできているのを一緒に観察してきました。
子どもの観察力が向上する
一緒に苗や種から育てているとちょっとした変化に気が付きやすくなります。
トマトの茎ってトゲがあるね。痛いのかな?
…痛くなかった!トゲじゃなくて毛が生えているんだね。
キュウリは緑だけどお花って黄色なんだね。
トマトと一緒だ!
(水やりしながら)野菜は下の根っこから栄養とって大きくなるんだね!人間と反対だね。
↑息子は人間は口から(上から)ご飯(栄養)を摂るのに植物は根っこから(下から)養分を吸収するから反対だ、と思ったみたいです。
葉や茎、花、根などを声かけながら観察していると徐々に子どもなりの感想が出てくるようになります。子どもの着眼点って面白いですね。
↑観察力アップのためにはZ会幼児コース年中の「ぺあぜっと」も参考になりました✨
食育としてのメリット
自分で育てた野菜は苦手でも食べられる?
自分で水やりをし、まだかまだかとワクワクしながら育てた野菜は愛着が湧くみたいです。
初めてできたトマトを食べた時は嬉しそうに頬張っていました。
兄妹どちらが先に食べるかケンカしていましたが…汗
実際、育てた野菜を全て食べられるようになったわけではありませんが、今まで食べることを拒否していたナスを「ちょっと食べてみたい」と言ってくれたり、食わず嫌いだったキュウリは大好きになりました。
苦手な野菜に興味を持つきっかけになると思います。
育てた食材を使って調理を楽しむ
我が家は台所育児を取り入れていることもあり、育てた野菜はなるべく子どもたちにも調理を手伝ってもらいます。
トマトを洗う。ヘタを取る。キュウリを切る。葉をちぎってサラダにする。などは子どもにも手伝ってもらいやすいです。
ツルツルして洗いにくい、キュウリってトゲトゲする。中に種がある。など子どもたちの反応は様々です。
調理することで新たな発見もあるので楽しいですよ♪
↑台所育児についてはこちらでも紹介しています✨
自然とのかかわり、流通について知る
野菜や果物は当たり前ですが、植えてそのまま放っておいても育ちません。
大きくなるように水やりをしたり、時には虫が寄ってきたり。気がつくと葉っぱを食べられていたり雨で実が落ちてしまったり。
家庭菜園していると順調にきれいな果実が実るとは限りません。
人間の手だけでなく虫たちが受粉を助けてくれるものもあるし、野菜を育てるにはよくない虫もいる。そういう自然の摂理を体験することができます。
また自分たちで育てることで野菜や果物を育てることが簡単ではないこと、たくさん流通させるにはたくさんの人が関わっていること。
スーパーに並ぶ野菜や果物たちがどうやって育てられ、お店に並んでいるか考えるきっかけになると思います。
親子で野菜や果物を育てよう!
子どもと一緒に家庭菜園するメリットを食育、知育両方の観点から紹介しました。
メリットはたくさんありますが、何より子どもたちと一緒に時間をかけて育て、一緒に収穫できた野菜や果物はスーパーに並ぶどんなものよりも価値があり、美味しく感じられると思います。
今は簡単に始められるキットもたくさん売られています。プランターの用意がいらないものや、室内でできるものもあります。
初心者用にセットになっていたり肥料が不要な培養土が売られていますので、きっと思っている以上に難しくないですよ。
↓こちらはプランター不要で袋の中の土にそのまま苗を植えられます。
育てやすさは室外だと思いますが、ハードルが高い、という方は室内用もあります。
↓こちらは室内で育てられるキット。
今季は子どもと一緒に始めてみませんか?