こんにちは。ririです。
今回は『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』のレビューです。
初めてタイトルを見た時は「見守る子育てって?具体的にどういうことなの?」と疑問でした。
でも読み進めるうちに、私の大切にしたい子育ての軸はこれだ!と感じました。
そして親の私も気をつけないと知らず知らずのうちに子どもの可能性を潰してしまいかねないなぁと改めて気付かされました。
この本は私の心に刺さる言葉が多く、何回も何回も読んでいます。
今回、この本を通して私の気づきや感じたことを記録しました。
小川大介さんの本は何冊か読んでいますが、どの本も温かい話し口で書かれており、自分の中にすっと入ってくる言葉がたくさん溢れています。
『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』頭がいいことと見守ることは関係ある?
そもそも頭がいいとは?
まず「頭のいい子」とタイトルにもありますが、「頭のいい子」って具体的にはどのような子を指すのでしょうか。
成績が良い子?私は真っ先に成績優秀な子を思い浮かべました。
私たち30代以上の世代は学歴重視の教育を受けている方が大半ではないのでしょうか。
今でも学歴が全く無視できるとは言い難いです。
しかし、これからはAIの時代ですので、皆ができることができてもAIに取って代わられる可能性があるのです。
これからの時代の「頭がいい子」とされるのは、誰にも負けない自分の得意なことがある子!
自分軸を持つことが大切です。
これは特に大人もそうだと思います。自分軸ではなく、他人軸で物事を判断している人って多いのではないでしょうか。
大人になるにつれて、他人軸で判断しがちになっていると感じますね。
30年前と「頭のいい子」の定義は変わっている!
【見守る子育て】頭が良くなる3原則プラス1
認める
存在そのものを認める。
どんな事例でも子どもなりの言い分があるため、まず一旦聞くこと!
良し悪しのジャッジはその後、とされています。
これ、色んな書籍を読んで良く見るのですが、本当に難しいと感じます。
ついつい、こちらの話を聞いて!と思ってしまうんですよね(反省)
見守る
自主性を育むため、手だし口出しは最小限に。
それでいて挑戦にあと押しし、必要な時に気がついて手助けすることが大切とされています。
私も手出し口出しは抑えよう、と気をつけているのですが(まだまだですが)
必要な時に手助けすることができていないと感じました。
つい、自主性を育てたい!と思って突き放すようなことになってしまうんです。
これでは上記の「存在を認める」ができていないよね、と反省した次第です。
そして私が突き放すようなってしまうのって時間がなかったり、焦っている時だなぁと振り返って思いました。
待つ
待つとは子どもを信じ切って任せることです。我慢させることではありません。
見守る、でもありましたが、子どもを信じ切れていないからついつい手出し、口出ししてしまうんだと思うのです。
そして子どもには誰かの予定に合わせて行動するってとても難しいことです。
早くして!とか急いで!って言っても子どもにはそもそも難しいことなのですね。
+期待する
上記の3つができていることが前提のプラスの要素です。
なぜならば、できていない時に期待するのはただのプレッシャーとなってしまうから。
期待ばかりが先にこないように注意したいですね。
まずは3原則を念頭に!
プラス1で現状維持バイアスを乗り越えていけるようになる。
【見守る子育て】否定は子どもを潰してしまう
著者は子どもを否定し続けると、子どもの可能性を潰してしまうと述べています。
なぜならば、否定は上記の3原則の反対の行為だからです。
叱咤激励が通じるのは大人のみ、子どもは素直なので良くも悪くも言葉をそのまま受け取ってしまいます。
子どもを注意するときは「〜してはダメ」ではなく「〜しよう」と肯定する言葉で伝えることが大事です。
前向きな声かけを意識していないと、ついつい否定的なことを言ってしまいがち…
これは子育てに限らず、日頃から意識したいですね。
また、この本には「好きな遊びからわかる学びのスタイル」が載っています。
勉強の方法は皆共有だと思っていたのですが、それぞれタイプによってアプローチ方法が違うんですね。
本格的に勉強を始める小学生以降が対象だと思いますが、参考になります。
また、子どもの積極性を伸ばすほめ方として「ポジティブなフィードバック」が挙げられています。
できていないことではなく、できていることに注目する。そしてほめる。
大切なのは最終的な結果にとらわれないこと。
結果として失敗してしまったことでも、過程で工夫が見えたり、粘り強さがあったりするものです。
親としてはその工夫や粘り強さを見逃さないよう、子どものことを見守り、褒めることを意識したいですね。
アドバイスをするなら子どもが求めてから!
【見守る子育て】与えすぎない
物にしても、体験にしてもあれもこれもと与えすぎると単なる「押し付け」になってしまいます。
与えられすぎると、長い目で見たときに伸び悩むことが多いそうです。
著者は体験をものにするには時間が必要だと述べています。
それは親から見ればぼーっとしている状態だそうなので、親からするとちょっと心配になってしまうかもしれませんね。
習い事もそうですが、何でも良かれと思って与えすぎないよう気をつけなければいけません。
子どもをしっかり観察して心に余裕があるのかないのかを見極める必要がありそうです。
価値があるのは「事柄」よりも「子どもが夢中になれる体験」である。
【見守る子育て】焦らない
今の時代は情報に溢れています。
少し検索すると子育てに関する「いいこと」の情報がたくさん出てくるので、
これもあれも取り入れたほうがいいんじゃないか?と不安になる方も多いのではないでしょうか。
情報が溢れている今の時代では、知らないと損をしたような気分になるため、親側が焦ってしまいます。
焦りの原因は親の「子どもを失敗させたくない」という思いが根本にあるのだと思います。
しかし、失敗を回避することは子どものチャンスを奪うことになるのです。
小さい頃に小さな失敗を繰り返すと、失敗は悪いことではないと捉えられるようになる。
何が悪かったのかな?次はこうしてみよう、と自分考えられるようになることが大切だと思いました。
失敗から学ぶことが大切!上手に転ぶ経験を積ませること!
『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』まとめ
子どもを尊重し、信頼すること。
これが子育てをする上で一番大切なんだろうと感じました。
私は、第一子である息子が小さい頃、転けそうになれば抱き上げ、
何かできないことがあればすぐ手助けをし、
なるべく失敗させないように、この子が傷つかないように、と思って手を貸しすぎていたなぁと反省しました。
私自身がまさに、失敗が怖くて親や周りに失敗を隠し、失敗を恐れて新しいことに挑戦したくない、言われたことはできるが自主性のない子どもでした。
この考えは今後自分のためにならないのでは?と気がついたのは産後、30代になってからです。
この本は子育て本でもありますが、そんな自分自身に重ねて読んでいました。
もちろん親が悪い、と言いたい訳ではないです。
私たちの子ども時代は親や先生から言われたことが完璧にできる優等生が良いとされ、
突出したことをしない方が良い、皆同じが良い、とされていたような風潮が少なからずあったと私は感じています。
それも決して悪いことではないですし、協調性を育む上では大切なことだと思います。
だけど今後時代も変わりゆく中で本当にそれだけで良いのでしょうか。
小川先生の仰る子どもを「見守る」って本当に難しいと思います。
しかし、私自身も子育てにおいて1番大切にしたいことはこの「見守る」だと改めて感じました。
すぐ明日から完璧にこの通りに、とは難しいですがこの原則を念頭において子どもと向き合っていきたいと思います。
親が頑張るのは、子どもを信じることのみ!