子どもに怒りすぎてしまう。イライラしてしまう。
子どもを持つまでは自分がこんなに感情的になるなんて思いもしなかったんです。
いつも怒ってばかり。自分の感情の起伏に疲れた…
そんなイライラしてばかりの状況を改善するために読んだの本の感想と私の気づきの記録です。
子どもにイライラしてばかりで自己嫌悪。この状況を何とかしたい。
私の母親は割とヒステリックに怒るタイプの人だったと思います。
何が引き金になったのか分からない。学生時代は何で急に母親がキレたのかわからないことも多かったんです。
幼いながらにこんな風に怒るのは嫌だな、こうやって怒っても何も響かないのに、と思っていました。
自分も結婚して親になってから、私の母親は飛行機必須の遠い田舎の土地に嫁ぎ、家族も友人もいない中で専業主婦になり。
家でこもって子育ては息が詰まるような思いがあったのかな、と感じました。
でも私はそんな母親のようになりたくない、とずっと思って子育てしていたのに、いつしか自分の母親と同じように子どもに対して理不尽に怒ってしまったりイライラしてしまったり。
一度怒ると自分の気持ちが落ち着くまで時間がかかるんだ、と思うようになりました。
子どもの方が先に機嫌が直っていることもあり…情けないです。涙
ただやみくもに感情に任せて怒るだけだとこちらが疲弊するし、
子どもにどんだけ感情的に怒ったって肝心の伝えたいことは何も伝わっていないんです。
子どもにとってはもちろん、自分にとっても良くない!と思い、この状況を少しでも打破すべく自分なりに色々考えました。
子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」概要
毎日毎日子どもに対して叱ってしまう(怒ってしまう)自分が嫌になり、今まで何冊か育児書を読んできました。
読了した時点では納得していても、少し時間が経つとまた怒ってしまう。
子どもへの対応を変えたところでいつも元通りになってしまう。
そもそもの原因は何だろう、と考えこちらの本を読みました。
子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」 [ 石田 勝紀 ]価格:1,650円 (2021/12/17 05:49時点) |
著者の石田さんは20歳で起業してから学習塾を創業し、セミナー等を含めると今まで5万人以上指導実績のある方です。
直接子ども達を指導してきた実績があるからこそ、親と子の問題に客観的な視点かつ、表面的でなく原因にフォーカスして解決策を述べてくれています。
子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」を読んだ私の気づき
私は今まで子どもに対して感情的に怒ってはいけない、とわかっていても
どうしても怒りが抑えられずイライラしてしまうことも多かったです。
私はまさに、この本に出てくる原則を知らず、厳密に言うと聞いたり見たりしたことはあっても軽視していたんだと改めて感じました。
この本を読んだ後に感じた私の気づきを5つの原則ごとにをまとめました。
原則1:自分とまったく同じ価値観の人はいない
ついつい、自分の子どもは同じような考え、価値観を持っていると思っていませんか?
私もそうでした。でも改めて考えると子どもも1人の人間です。
それぞれ個人で考え方や価値観は異なって当然です。
思い返せば、私も自分の両親と価値観の違いでよくぶつかったなぁ…
なのに親は子どもも同じ価値観を持っていると思って子どもに対応してしまいます。
著者によると、親子でぶつかるほとんどの原因は価値観の不一致だと述べています。
大人もそうであるように、子どもの価値観を変えたい、変えてほしいと思ってもそれは難しい。
他人は変えられないのです。
親が子どもの良い点を認める、理解を示すしかないと言います。
「子どもを尊重する」
まさにこのことが大事なんだと思いました。
自分と同じ価値観の人間はいない。それは我が子であっても同じ。1人の人間として尊重すべし!
原則2:強制されたことはやらない。やったとしても形だけ。
これを見て私はドキッとしました。
何かを強制したり押し付けられると、人は反発を覚えます。
確かにそうだよなぁと思います。
「勉強しなさい!」
と言われ、自ら勉強に取り組むことは稀なのではないでしょうか。
取り組んだとしても自ら学びたい!と意欲を持って取り組めていないことが多いと思います。
勉強に限らず生活に関することでも、ついつい「〇〇しなさい!」とか「〇〇しないで!」とか強制するようなことを言ってしまいます…
こちらから指示するのでなく、まず環境を整える。
親が自ら取り組んで楽しんでいる姿を見せる。
子どもが自ら、したい!と思わないと意味がないのだと思います。
内発的動機付けと言われるものです。
親の言うことはやらない。親がやることを真似する!
まず環境を整えて親が自ら取り組んで楽しむことが重要。
確かに子どもって本当に親のすることよく見ていますよね。
自分の口調や癖を自然と習得していてびっくりします。気をつけなければ…と反省することもしばしば…。
原則3:人間には最低3つの長所がある
私は子どもを減点方式で見てしまいがちでした。
子どもに失敗させたくなかったり、きちんと教えなければ、しっかり躾をしなければ、という謎のプレッシャーがあったんです。
それだと、子どものできていないところばかり目について、注意してばかりになります。
そうなると子どもも段々わざと反抗したり、こちらの言うことを無視するようになっていました。
確かに誰でも自分の間違いを指摘され続けるのは良い気持ちではありません。
知らず知らずのうちに子供は自分が否定されている、と感じるかもしれません。
できていること、得意なことを見つけて加点方式で子どもを見ていかないといけないと感じています。
子どもをよく観察し、長所を見つける。見方を変えれば短所だと思うことも長所になる。
出来ていないことに目を向ける減点方式ではなく、出来ていることに目を向ける加点方式を心がけること!
原則4:親は成長が止まっているが、子どもは成長している
このフレーズを見た時、まさしく!と激しく同感しました。
特に息子は5歳になり、段々と自己主張もしっかりし、私たち親の言うことに反論することも多くなりました。
いつまでも可愛い赤ちゃんだと思っているのは親だけなのですね。(もちろん5歳の今も赤ちゃんの頃もとっっても可愛いですよ)
自分の意見を持って意見することはいいことだと思います。
だけど親が子どもが反抗することを「成長」だと理解できていない。
身体は目に見えて大きくなるのでわかりやすいですが、心の成長について理解出来ていないのだと思います。
子どもは早いスピードで身体も心も発達している。反抗するのは成長の証!
原則5:まず「諭す」。「叱る」「怒る」は非常時のみ
私は自分に余裕がない時ほど、感情的になって怒ってしまいます。
そして我が子は何回怒ってもまた同じことを繰り返すので更に私がイライラ。
また怒る⇨聞いていない⇨また同じことをする⇨怒る…
これの繰り返しです。
そもそもこんなに怒っているのに!と思うけど、何も状況が良くなっていないのであれば方法が間違っている、と本で述べていました。
まさに子どもに強制し、怒りすぎていて怒ること自体に効果なし!
いきなり叱ったり、怒ったりする前にまず落ち着いて「教え諭す」つまり、感情的にならずに問題点を指摘するのが良いとされています。
叱る、怒るは非常時のみ!
ちなみにこの本では「叱る」は人の道理に反した時、怒るは緊急事態時のみとしていました。
そして怒るときは決して人格否定をしないことが大事です。「行為」に対してのみ怒ります。
そんな「怒る」を日常的に使用していると子どもは慣れてしまうのでしょう。
本当に非常時に聞いてくれないと困りますよね。
毎日怒ってばかりでは効果なし!特に怒るは滅多に使わない「とっておき」
状況によって使い分けることが大切。
読後の気づきから得た私のするべきこと
この本を読んで、私は子どもの表面的なところばかり見ていて、本質的な問題に気がついていなかったんだな、と感じました。
子どものためを思って注意したり怒ったりしていても、こちらの本当の思いは子どもには伝わっていないことが多いのです。
いくら自分の子どもであっても、こちらの思うように変えることはできないのです。
当たり前なんですが、このことに気が付けていなかった。
この状況を打破するにはまず親が変わるしかないんですね。
この本で私が一番響いたのは親の感情をコントロールするより、声かけをポジティブな声かけへと変える方が簡単だし効果がある、ということ。
これにはとても衝撃を受けました。
私の怒りの感情をコントロールすることばかり考えていましたが、他の方法もあるんだと。
子どもを加点方式でみる。
ポジティブな声かけを行う。
子どもの長所を認める声かけを意識する。
まずこれを実践していこうと思いました。
子どもの長所を伸ばすきっかけにもなるそうです。
また、アンガーマネジメントで私が実践できそうなこと
- 6秒待つ(怒りのピークは6秒) ⇨できそう
- その場から立ち去る ⇨できそう
- 怒りを記録する ⇨したい!手帳に記録することにする。
こちらを行っていこうと思います。
マザーテレサの有名な言葉にこのような言葉があります。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザー・テレサ
まさしくこの状況を打破するにはまず思考を変え、子どもにかける言葉を変えて、行動を変え…としていくしかないのだと思います。
一度でガツン!と効くものではないですが、こういう日々の意識を変えることが、
結果的に一番早く良い状況に変えていけるのだと思います。
まとめ
子どもに毎日怒り続けて、「疲れた…」となっている親は多いのではないでしょうか。
この本はよくある相談例と5つの原則に沿った回答がたくさん載っています。
相談例はどちらかと言えば、小学生以上のお子さんを対象としている例が多いです。(中学、高校の子どもの例もたくさん載っていました)
幼児に特化した内容ではないですが、逆に言葉をわかるようになった幼児期から何歳になっても
5つの原則は大事なことであり、子育てをしていく上で大切にしていきたいことだと感じました。
この本を読んだら明日から完璧に実行できる!ってことはないと思いますが、日々の思考、言葉を少しずつ見直して自分の習慣、行動に繋げていけたら良いな、と思います。
子育てに悩んでいる方、ぜひ一度読んでみてください。
日々のイライラから解放されるヒントが見つかるかもしれません!
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